“越後境”の読み方と例文
読み方割合
えちござかい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春の日脚ひあしの西にかたぶきて、遠くは日光、足尾あしお越後境えちござかいの山々、近くは、小野子おのこ子持こもち赤城あかぎの峰々、入り日を浴びて花やかに夕ばえすれば
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
同じ草が木曾の山村のみならず、信州の北隅越後境えちござかいの、非常な山奥の秋山という村でも、もとはやはり唯一の衣料であった。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
宮崎はすなわち東端越後境えちござかい海角かいかくであって、是から吹きつける風のみが大伴家持おおとものやかもちらのたもとひるがえし、能登から吹くアイは山にさえぎられて、このあたりでは心づかれなかったので
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)