子持こも)” の例文
いつも自分じぶん一人ひとり子持こもちになどなつてわりがわるいのだといふやうなかほをしていらつしやるほんたうにばちがあたりますよ。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
ふるくは貞觀年間じようかんねんかんちかくは寶永四年ほうえいよねんにも噴火ふんかして、火口かこう下手しもて堆積たいせきした噴出物ふんしゆつぶつ寶永山ほうえいざん形作かたちづくつた。すなは成長期せいちようきにあつた少女時代しようじよじだい富士ふじ一人ひとり子持こもちになつたわけである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
家もなくいさをもあらぬ老なれど子持こもたるゆゑに危げもなし
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)