“乗合”のいろいろな読み方と例文
旧字:乘合
読み方割合
のりあい71.0%
バス16.1%
のりあひ9.7%
オートビュス3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このごろ著しく数を増した乗合のりあい自動車やトラック、又は海岸の別荘地に出這入ではいりする高級車の砂ホコリを後から後から浴びせられたり
木魂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
山陰地方の乗合バス会社に身を潜めたが、二千円の金をつかい果すと大胆にも、昨、昭和八年の夏、又もや東京へ舞い戻って来て、小梅に同棲し
衝突心理 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
大きな時計ばかりがいた。三四郎は又そつと自分の席に返つた。乗合のりあひは大分居る。けれども三四郎の挙動に注意する様なものは一人ひとりもない。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
晴れた日でも河蒸汽パトー・ムーシュでセーヌ河を往来する客の数が目に見えて減って来た。或晩、私はヴィユ・コロンビエ座の新劇を観に行くつもりで、宿の近くのコントル・スカルプのプラスから乗合オートビュスに乗った。
二人のセルヴィヤ人 (新字新仮名) / 辰野隆(著)