“乗合馬車”のいろいろな読み方と例文
旧字:乘合馬車
読み方割合
のりあいばしゃ66.7%
のりあひばしや33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
温泉地からそれらの町へは、いずれも直通の道路があって、毎日定期の乗合馬車のりあいばしゃが往復していた。特にその繁華なU町へは、小さな軽便けいべん鉄道が布設されていた。
猫町:散文詩風な小説 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
その街道にはいろいろなものが通る。熊谷行田間の乗合馬車のりあいばしゃ、青縞屋の機回はたまわりの荷車、そのころ流行はやった豪家の旦那の自転車、それにくるまにはさまざまの人が乗って通った。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
さて新道が出来ると人力じんりきが通る。荷車は干魚ほしうをなどを積んで通る。郵便脚夫きやくふが走る。後には乗合馬車のりあひばしやが通り、新発田しばたの第十六聯隊れんたいも通つた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)