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乗合
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バス
ふりがな文庫
“
乗合
(
バス
)” の例文
旧字:
乘合
山陰地方の
乗合
(
バス
)
会社に身を潜めたが、二千円の金を
費
(
つか
)
い果すと大胆にも、昨、昭和八年の夏、又もや東京へ舞い戻って来て、小梅に同棲し
衝突心理
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
その大野木まで行けば、小浜行きの
乗合
(
バス
)
が出るということですし……仕方がない、
草臥
(
くたび
)
れても
饑
(
ひも
)
じくても、大野木まで行くほかはないのです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
お求めになった十倍の値段で私にお譲り下さいませんか……二十倍でも……百倍でもと追いすがる様に言いましたが、その内に
乗合
(
バス
)
は動き出します。
呪の金剛石
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
花の寺は西行法師に
縁
(
ちなみ
)
のある古いお寺で、向う町から
乗合
(
バス
)
でゆけますが、何しろ、寺の手前二十町のところまでしかゆきませんから、道をおっくうに思う人には少々難儀ですけれども
女の話・花の話
(新字新仮名)
/
上村松園
(著)
乗合
(
バス
)
は満員だつた。軽井沢から
沓掛
(
くつかけ
)
の駅へ出ると、道はぐんぐん登りになる。
落葉日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
▼ もっと見る
いよいよ大野木の
乗合
(
バス
)
の乗り場に着いてから小浜まで三里、麦畑と切り断ったような
断崖
(
だんがい
)
の間を、
乗合
(
バス
)
は走っているのです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
丁度
(
ちょうど
)
やって来た
乗合
(
バス
)
へ飛乗ると、後ろから、——それを持っていらっしゃると、決していい事はありません
呪の金剛石
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして、スパセニアの姿が見えぬと思ったら、馬術の名手といわれる彼女は今馬を
煽
(
あお
)
って、動き出した
乗合
(
バス
)
の後からまっしぐらに、追って来るところです。
墓が呼んでいる
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
乗合
(
バス
)
を待って居ると、いきなり後から、——モシモシ、
先刻
(
さっき
)
お求めになった、青いガラス玉、あれを
私
(
わたし
)
に譲っては下さいませんか——こう呼びかける人があります。
呪の金剛石
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“乗合”で始まる語句
乗合自動車
乗合馬車
乗合舟
乗合船
乗合腕車