“バス”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ばす
語句割合
低音33.3%
乗合12.8%
乗合自動車7.7%
低声7.7%
風呂7.7%
浴槽5.1%
最低音5.1%
浴室5.1%
低音部2.6%
声量2.6%
2.6%
浴場2.6%
自動車2.6%
西洋浴槽2.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがてカーチャがめそめそ泣き出すと、彼は垂れ下った眉毛越しにぎろりと睨んで顔をしかめ、それから重々しい太い低音バスを出す。
天才 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
まず、身長三尺五寸程と思われる小児の姿が法水の眼に映ったのであるが、なんと意外なことには、次の瞬間幅広い低音バスうなり出した。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
これを買って、活動を見て、お夕飯をたべて、薄暗くなってから田原町へ出て、乗合バスを待って居ると、いきなり後から、——モシモシ、先刻さっきお求めになった、青いガラス玉、あれをわたしに譲っては下さいませんか——こう呼びかける人があります。
呪の金剛石 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
二人は、それで安心して道行をきめ込み、一旦、山陰地方の乗合バス会社に身を潜めたが、二千円の金をつかい果すと大胆にも、昨、昭和八年の夏、又もや東京へ舞い戻って来て、小梅に同棲し、姦夫の戸若は三徳材木店専属のトラックの運転手となっていた。
衝突心理 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
草川巡査は三拝九拝せんばかりにして裁判所を出た。乗合自動車バスに乗って日の暮れぬうちに谷郷村に帰った。
巡査辞職 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
目の下の大通りを数限りない自動車や、乗合自動車バスが右往左往に疾走ってゆく、両側に立並んだ、明るい飾窓ショーウィンドウの前を、黒い人影が隙間もなく、ギッシリとかたまり合って、宛然、黒い川を押流したように、動いている。
日蔭の街 (新字新仮名) / 松本泰(著)
私はその後も、折々停車場へ出掛けて行った。その帰り途、私はきっと、あの時彼が歌ったあの歌を、低声バスで歌って見たものであった。
郷愁 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「駄目らしいね」医者は低声バスでそれを答へた。
医者と赤ン坊 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
るい 風呂バスへは、何時頃お召しになります?
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
浴槽バスの向うには鏡の屏風びょうぶが立っている。
ココナットの実 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
湯といっても正式の浴槽バスなぞがあるわけではない。
令嬢エミーラの日記 (新字新仮名) / 橘外男(著)
その垂幕の間から、隣りの化粧部屋と、その向うの白い浴槽バスがホノ暗くのぞいている。
ココナットの実 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
馬をなだめる遥かな最低音バス
春と修羅 第二集 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
羅典ラテンの聖なる祈りの歌を、老宣教師が最低音バスで歌って行くと、その後を縋けてお夏の最高音ソプラノが、霜空に静かに静かに響きました。
女は浴室バスから上ったらしい丈夫相な半裸体のまま朝の食事をって居た。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
浴室バスから上って、セルを出させて着、食堂へ来てみると、幼い兄妹は、食器棚のうしろに付いている大きな鏡に向って、何か面白そうに騒いでいる。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
なるほど新来の歌手は巧みに低音部バスを勤めたには勤めたが、もしここに鍛冶屋がゐたものなら、とてもその足もとへも寄れることではなかつた。
氏の巾広い声量バスは氏の身代のやうに潤沢
(新字旧仮名) / 仲村渠(著)
緋でも、紅でも、黄でも、紫でも、碧でも、凡そ色と云う色皆ほのおと燃え立つ夏の日の花園を、経木きょうぎ真田さなだの帽一つ、真裸でぶらつく彼は、色のうたげ、光のバスに恍惚とした酔人である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あげくの果は驪山宮りさんきゅうという宏大もない宮殿の中に、金銀珠玉をちりばめた浴場バスを作って、玉のような温泉を引いて、貴妃ヤンと一緒に飛び込んで……お前とオーナラバ
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
自動車バスはそのすぐ横で止まったが、
逗子物語 (新字新仮名) / 橘外男(著)
丁度小児がチョークで描いた西洋浴槽バスみたようなもので、船の位置だけを見せるようなものである。
能とは何か (新字新仮名) / 夢野久作(著)