“ゆどの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湯殿84.4%
浴室11.1%
浴場2.2%
浴槽2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏の終りごろ、お葉の家は一時湯殿ゆどののない家に引き移らねばならなかつたのである。彼女は母親について新しい家に行つたのであつた。
三十三の死 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
浴室ゆどのでは神崎、朝田の二人が、今夜の討論会は大友が加わるので一倍、春子さんを驚かすだろうと語り合って楽しんで居る。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
甲乙ふたり噴飯ふきだして、申し合したように湯衣ゆかたに着かえて浴場ゆどのに逃げだしてしまった。
恋を恋する人 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
ふと多喜子に思ひ出されて来たことは、浴槽ゆどのに行く暗い廊下のやうなところだつた。向うから若い女の人が出て来て父親と何か話してゐたやうな場景ぢやうけいがぼんやりながらその微かな記憶にのぼつて来た。
父親 (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)