“よくそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
浴槽94.1%
欲想5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
浴槽よくそうも洗い場も一面のタイル張りで、採光がわるいのか、昼間だけれど、美しい装飾電燈がキラキラとかがやいていた。
人間豹 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
お島は力ない手を、浴槽よくそうふちにつかまったまま、ながっていく湯を、うっとり眺めていた。ごぼごぼと云う音を立てて、湯は流れおちていった。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
なかには金が欲しく天から小判こばんの降りきたるを理想とすればそれは実現されぬ。それは理想でなく、欲想よくそうである。実現せられぬのは理想でなく空想である。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)