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『父親』
ふりがな文庫
『
父親
(
ちちおや
)
』
多喜子は六歳の時に此処に来たことがあるさうであるけれども、さうした覚えは少しもなかつた。石段になつてゐるやうな坂の両側に宿屋だの土産物を売る店だのが混雑と並んでゐて、そのところところから温泉の町のしるしである湯気がぱつと白く夜の空気を隈取つ …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「令女界 第四巻第八号」1925(大正14)年8月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約17分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
輝
(
かゞやか
)
故
(
せゐ
)
浴槽
(
ゆどの
)
嗚咽
(
すゝりなき
)
後
(
おく
)
微暗
(
ほのくら
)
眩
(
まば
)
子規
(
ほとゝぎす
)
扉
(
と
)
素気
(
そつけ
)
温泉
(
ゆ
)
点頭
(
うなづ
)
柄杓
(
ひしやく
)
押
(
おさ
)
扉
(
とびら
)
場景
(
ぢやうけい
)
籃輿
(
かご
)
逸早
(
いちはや
)
階下
(
した
)
颺
(
あが
)
混雑
(
こんざつ
)
政子
(
まさこ
)
掬
(
すく
)
拳
(
こぶし
)
扮装
(
いでたち
)
微
(
かす
)
家並
(
やなみ
)
家
(
うち
)