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『痴日』
ふりがな文庫
『
痴日
(
ちじつ
)
』
頭の惡いときには、むしろ極めて難解な文字ばかりが羅列された古典的な哲學書の上に眼を曝すに如くはない——隱岐はいつも左う胸一杯に力んで、決して自分の部屋から外へ現れなかつた。活字の細いレクラム本に吸ひつくやうに覆ひ被さつたまゝ、終日机から離れ …
著者
牧野信一
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「經濟往來」1935(昭和10)年2月号
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約29分(500文字/分)
朗読目安時間
約47分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
陽
(
ひかり
)
浸
(
つか
)
風呂
(
バス
)
傘
(
からかさ
)
眼
(
まなこ
)
家
(
うち
)
端
(
はし
)
酒匂
(
さかわ
)