“低声(バス)” の例文
旧字:低聲
中から、金ボタンの仕着せ姿のボオイが上半身を廊下に突き出し、片手をメガフォンに口のはたにあて、太い低声(バス)で怒ったように叫んだ。
伸子 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その帰り途、私はきっと、あの時彼が歌ったあの歌を、低声(バス)で歌って見たものであった。
郷愁 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
「駄目らしいね」医者は低声(バス)でそれを答へた。
医者と赤ン坊 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
そうして歩きながら、彼は低声(バス)に、哀れっぽい調子をつけて歌ったのであった。
郷愁 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)