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處爲
読み方 | 割合 |
しうち | 50.0% |
しよい | 25.0% |
しよゐ | 25.0% |
さりとは
愛敬の
無き
人と
惘れし
事も
有しが、
度かさなりての
末には
自ら
故意の
意地惡のやうに
思はれて、
人には
左もなきに
我れにばかり
愁らき
處爲をみせ、
物を
問へば
碌な
返事した
事なく
空蝉の
世の
中すてヽ
思へば
黒染に
袖の
色かへるまでもなく、
花もなし
紅葉もなし、
丈にあまる
黒髮きり
拂へばとて
夫れは
見る
目の
菩提心、
人前づくりの
後家さまが
處爲ぞかし
知らぬ
心に
恨みもせん
憎くみもせん、
其憎くまるヽを
本望にての
處爲、
貰ひし
文は
何處までも
惜しきに、
封こそ
切らぬ
手文庫に
秘めて、一
生の
際までは
友とせん
心、さりとては
我れ
生先のある
身