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處爲
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しうち
ふりがな文庫
“
處爲
(
しうち
)” の例文
新字:
処為
さりとは
愛敬
(
あいきやう
)
の
無
(
な
)
き
人
(
ひと
)
と
惘
(
あき
)
れし
事
(
こと
)
も
有
(
あり
)
しが、
度
(
たび
)
かさなりての
末
(
すゑ
)
には
自
(
おのづか
)
ら
故意
(
わざと
)
の
意地惡
(
いぢわる
)
のやうに
思
(
おも
)
はれて、
人
(
ひと
)
には
左
(
さ
)
もなきに
我
(
わ
)
れにばかり
愁
(
つ
)
らき
處爲
(
しうち
)
をみせ、
物
(
もの
)
を
問
(
と
)
へば
碌
(
ろく
)
な
返事
(
へんじ
)
した
事
(
こと
)
なく
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
人には左もなきに我れにばかり愁らき
處爲
(
しうち
)
をみせ、物を問へば碌な返事した事なく、傍へゆけば逃げる、はなしを爲れば怒る、陰氣らしい氣のつまる、どうして好いやら機嫌の取りやうも無い
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まつりの夜の
處爲
(
しうち
)
はいかなる卑怯ぞや、長吉のわからずやは誰れも知る亂暴の上なしなれど、信如の尻おし無くば彼れほどに思ひ切りて表町をば
暴
(
あら
)
し得じ、人前をば
物識
(
ものしり
)
らしく
温順
(
すなほ
)
につくりて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
表町
(
おもてまち
)
とて
横町
(
よこちやう
)
とて
同
(
おな
)
じ
教塲
(
けうじやう
)
におし
並
(
なら
)
べば
朋輩
(
ほうばい
)
に
變
(
かわ
)
りは
無
(
な
)
き
筈
(
はづ
)
を、をかしき
分
(
わ
)
け
隔
(
へだ
)
てと
常日頃
(
つねひごろ
)
意地
(
いぢ
)
を
持
(
も
)
ち、
我
(
わ
)
れは
女
(
をんな
)
の、とても
敵
(
かな
)
ひがたき
弱味
(
よわみ
)
をば
付目
(
つけめ
)
にして、まつりの
夜
(
よ
)
の
處爲
(
しうち
)
はいかなる
卑怯
(
ひきやう
)
ぞや
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
處
部首:⾌
11画
爲
部首:⽖
12画
“處”で始まる語句
處
處女
處刑
處々
處置
處刑臺
處女子
處業
處理
處作