“黒染”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
すみぞめ60.0%
くろぞめ20.0%
すみにじ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こけかとゆる薄毛うすげ天窓あたまに、かさかぶらず、大木たいぼくちたのが月夜つきよかげすやうな、ぼけやたいろ黒染すみぞめ扮装でたちで、かほあを大入道おほにうだう
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
金目貫きんめぬき白鮫巻しらさめまきの短いを差し、黒染くろぞめの絹の袖には、白く、三ツおうぎの紋所が抜いてあった。——三ツ扇は誰も知る松平左京之介輝高まつだいらさきょうのすけてるたかの紋だ。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
見れば年限ねんげんへだたりて黒染すみにじみの樣なれば人間の血のそみたるとは大にことなりしかば寶澤こそ天一坊に相違なしと三五郎は名主なぬし甚左衞門に向ひ山伏やまぶし感應院の死去せしは病氣びやうきなりしやとたづねけるに甚左衞門病氣は食滯しよくたいうけたまはり候と云然らば其時は醫師いしに見せ候やと聞にさん候當村に清兵衞と申す醫師有てそれに見せ候と答ふ然らば其醫師いし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)