“生先”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいさき69.2%
おひさき30.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蔭ながら彼は節子に願っていた。旅にある自分のことなぞは忘れて欲しい、生先おいさきの長い彼女自身のことを考えて欲しいと。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
白州しらすを下がる子供らを見送って佐佐は太田と稲垣とに向いて、「生先おいさきの恐ろしいものでござりますな」と言った。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
夕飯の後、まだ宿直室に話しこんで、例の愚痴の多い性質から、生先おひさき長い二人に笑はれて居るうちに、壁の上の時計は八時打ち、九時打つた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
白洲を下がる子供等を見送つて、佐佐は太田と稻垣とに向いて、「生先おひさきの恐ろしいものでござりますな」と云つた。
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)