“白州”の読み方と例文
読み方割合
しらす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所詮しょせん町奉行の白州しらすで、表向きの口供こうきょうを聞いたり、役所の机の上で、口書くちがきを読んだりする役人の夢にもうかがうことのできぬ境遇である。
高瀬舟 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これは、なんといっても、痒さにまさる苦しみはございますまい。私がもし昔のお白州しらすで拷問かけられても、切られたり、ぶたれたり、また、くすぐられたり、そんなことでは白状しない。
皮膚と心 (新字新仮名) / 太宰治(著)
十一月二十四日のひつじ下刻げこくである。西町奉行所の白州しらすははればれしい光景を呈している。書院しょいんには両奉行が列座する。
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)