“しらす”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:シラス
語句割合
白洲93.1%
白州2.3%
法廷1.5%
白河1.5%
所知0.8%
白澄0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
所詮町奉行所の白洲しらすで、表向の口供を聞いたり、役所の机の上で、口書くちがきを讀んだりする役人の夢にも窺ふことの出來ぬ境遇である。
高瀬舟 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
これは、なんといっても、痒さにまさる苦しみはございますまい。私がもし昔のお白州しらすで拷問かけられても、切られたり、ぶたれたり、また、くすぐられたり、そんなことでは白状しない。
皮膚と心 (新字新仮名) / 太宰治(著)
されど罪を責むることば犯せる者の口よりいづれば、我等の法廷しらすにて、輪はさかさまににむかひてめぐる 四〇—四二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
「それでお白河しらすが通るでせうか」
現御神あきつみかみと大八島国所知しらす天皇が大命らまと詔りたまふ大命を集待れる皇子等王臣百官人等天下公民諸聞食さへと詔る」(下略)と。
道鏡 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
おさえた袖がわなわなと震えるのは、どうも踊るような自分の手で。——覚悟をすると、おんなは耳も白澄しらすむばかり、髪も、櫛も、中指なかざしも、しんとするほどしずかです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)