“はくが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白鵞26.7%
白河20.0%
伯牙20.0%
白蛾13.3%
博雅6.7%
白俄6.7%
白鵝6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
でっくりふとった膏親爺あぶらおやじと、軽薄けいはくらしい若いものと、誰が見ても、人買が買出した様子なのが、この炎天だから、白鵞はくがかもも、豚も羊も、一度水を打って、いきをよくし、ここの清水で、息を継がせて
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
もはや船は太沽タークーの沖に来てゐた。Bのすぐ前では、早くもやつて来た水先案内を相手に船長が双眼鏡を眼に当てゝ頻りにあたりを眺めてゐた。やがてむづかしい白河はくが遡航さくかうが始つた。
(新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
紅葉勃興ぼっこう当時の文壇は各々私交はあっても団体的に行動する事はなかった。春廼舎はるのやつや半峰居士はんぽうこじ伯牙はくがにおける鍾子期しょうしきの如くに共鳴したが、早稲田わせだは決して春廼舎を声援しなかった。
その一人は新井白蛾はくがという人である。
迷信解 (新字新仮名) / 井上円了(著)
それから毘陵びりょう唐太常凝菴とうたいじょうぎょうあんが非常に懇望して、とうとう凝菴の手に入ったが、この凝菴という人は、地位もあり富力もある上に、博雅はくがで、鑒識かんしきにもけ、勿論学問もあった人だったから
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そのバーは北四川路ベスツァンルのビルの地下室にあった。帝政時代の将軍服のようなものを着込んだ白俄はくが(白系ロシア人)のドア・ボーイがうやうやしく俺を迎えた。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
山吹やまぶき背戸せどやなぎのき白鵝はくがあそび、鸚鵡あうむうたふや、いかだつばめごとく、つばめいかだにもたるかな。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)