“太沽”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
タークー40.0%
ターク20.0%
たいくう20.0%
たいこ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはほんの附合せにすぎず、じつは、短銃強盗清水定吉だの、服部中尉(だったか大尉)だったかの太沽タークー砲台占領だのの芝居をやるのだった。
浅草風土記 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
今度もかけちがいましてお目にかからんけりゃ、わが輩は、だ、長駆渤海ぼっかい湾に乗り込んで、太沽タークの砲台に砲丸の一つもお見舞い申さんと、堪忍袋かんにんぶくろがたまらん
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
今度のいくさおもい出した、多分太沽たいくう沖にあるわが軍艦内にも同じような事があるだろうと思うからお話しすると、横須賀よこすかなるある海軍中佐の語るには
遺言 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
米国の戦略は一八五八年の太沽たいこ砲台攻撃の故智にならったのだといわれているが、大院君は清帝とちがって、首都間近の砲台を破られても絶対に恐入らなかったから、空しく引揚げるほかはなかった
撥陵遠征隊 (新字新仮名) / 服部之総(著)