“たいこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
太鼓51.8%
幇間20.7%
太古12.2%
太皷3.7%
大湖2.4%
大鼓2.4%
大呼1.2%
大賈1.2%
大古0.6%
大己0.6%
(他:5)3.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十年ほど前までは、冬になると一晩ひとばんとしていわゆるかね太鼓たいこの音を聞かぬ晩はないくらいであったという。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
と、目付めつけの人々はあわてて、そこから合図あいずの手をあげると、ドウーンと三流みながれの太鼓たいこが鳴りこむ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
刷り物の圖案をしたり、代作、代筆、代選、代とつくものなら何んでも出來るので、町内の調法者になり、武家だか幇間たいこだか
まだ一本になつたばかりのお駒が、赤の他人の、初老近い幇間たいこの世話を燒くのは、餘程何うかした心掛でなければなりません。
葉子は荒神に最愛のものを生牲いけにえとして願いをきいてもらおうとする太古たいこの人のような必死な心になっていた。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
向う河岸を山谷堀に通ふ猪牙ちよきの音の繼續したのも暫し、やがて向島の土手は太古たいこのやうな靜寂せいじやくに更けて行きます。
ず一行数人、笛を吹く者、太皷たいこを打つ者、かねを叩く者、これに獅子舞が二にんもしくは三人附添っている。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
さういふ青葉あをば村落むらから村落むらをんな飴屋あめや太皷たいこたゝいてあるいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
と思うと、余呉の湖水や琵琶びわ大湖たいこも、銀のつやをかき消されて、なまりのような鈍色にぶいろにかわってくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さきに、幽閉を申しつけてあるのに、その秀吉は、長浜城にあって、謹慎どころか、日夜、飲酒高会し、或る夜のごときは、大湖たいこにのぞむ大広間をあけひろげ、千燭せんしょくかがやかして
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
のぼりを立てたり大鼓たいこを叩いたり御神酒おみきを上げてワイ/\して居るから
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
朝餉あさげおわころには、藩邸での刻の大鼓たいこが鳴る。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これを読まれた時分にネパールの大王殿下はその書を下に置き手をって「愉快だ、実に愉快だ」と三度大呼たいこせられ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
翌日から、寄手はまた、大呼たいこして城へ迫った。水を埋め、火箭ひや鉄砲をうちあびせ、軽兵はいかだに乗って、城壁へしがみついた。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大阪では佐竹家藏屋敷くらやしきの役人等が周旋して大賈たいこの書を請ふものが多かつた。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
此日野屋すら相応の大賈たいこであつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
答『イヤこれは最初さいしょ人類じんるい創造つくときの、ごくとお大古たいこ神業かみわざであって、今日こんにちでは最早もはやその必要ひつようはなくなった。そなたもるとおり人間にんげん男女だんじょ立派りっぱ人間にんげんんでるであろうが……。』
抽斎から見ての大己たいこである。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
米国の戦略は一八五八年の太沽たいこ砲台攻撃の故智にならったのだといわれているが、大院君は清帝とちがって、首都間近の砲台を破られても絶対に恐入らなかったから、空しく引揚げるほかはなかった
撥陵遠征隊 (新字新仮名) / 服部之総(著)
ここは揚子江支流の流域で、城下の市街は、海のような太湖たいこに臨んでいた。孫堅のいる長沙城ちょうさじょう湖南省こなんしょう)はその水利に恵まれて、文化も兵備も活発だった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それ太虚たいこか、それ元気か、心はすなわち太虚を包みて、元気をはらむものなり。天地われをまちて覆載ふさいし、日月われをまちて運行す。四時われをまちて変化す。万物われをまちて発生す。
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)
やがておもむろに嫌味たっぷりな唇から吐き出すのは、何たる軽佻浮薄、まるで索頭たいこ持だ、いや樗蒲ばくち打だ、げすの戲作者気質だなどという評語であったろうが、しかしわが猿飛佐助のために一言弁解すれば
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
などと、他愛もない洒落にますますうつつを抜かしはじめると、もういけない、まるで弁慶か索頭たいこ持ちみたいにここを先途と洒落あかして、刻の移るのも忘れてしまったが、そのありさまはここに写すまでもない。
猿飛佐助 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
貴重などころの騒ぎじゃない……ところで話はすこし前に帰るが、その青年進士呉青秀は、天子の命を奉じてスケッチ旅行を続けている間がチョウド六年で、久し振りの天宝十四年に長安の都に帰って来ると、そのお土産の風景絵巻が、すこぶる天子の御意ぎょいに召して、御機嫌ななめならず、芸術家としての無上の面目を施した上に、黛子たいこさんという別嬪べっぴんの妻君を貰った。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)