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たいこ
ふりがな文庫
“
太古
(
たいこ
)” の例文
太古
(
たいこ
)
遺跡
(
ゐせき
)
の
發掘
(
はつくつ
)
に、
初
(
はじ
)
めて
余
(
よ
)
が
手
(
て
)
を
下
(
くだ
)
したのは、
武藏
(
むさし
)
の
權現臺
(
ごんげんだい
)
である。それは
余
(
よ
)
の
品川
(
しながは
)
の
宅
(
たく
)
から
極
(
きは
)
めて
近
(
ちか
)
い、
荏原郡
(
えばらぐん
)
大井
(
おほゐ
)
の
小字
(
こあざ
)
の
事
(
こと
)
。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
その
簡単
(
かんたん
)
な
有
(
あ
)
り
様
(
さま
)
は、
太古
(
たいこ
)
の
移住民族
(
いじゅうみんぞく
)
のごとく、また
風
(
かぜ
)
に
漂
(
ただよ
)
う
浮
(
う
)
き
草
(
ぐさ
)
にも
似
(
に
)
て、
今日
(
きょう
)
は、
東
(
ひがし
)
へ、
明日
(
あす
)
は、
南
(
みなみ
)
へと、いうふうでありました。
銀河の下の町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
壯快だなあ、なあに、鯉の
生作
(
いけづく
)
りだつて、仕事がキレイなだけだもの、
太古
(
たいこ
)
は鰻だつて生で横つかじりにしたかもしれやしない。
夏の夜
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
服牛乗馬は
太古
(
たいこ
)
からの事で、世法から云えば保胤の所為の如きはおろかなことであるが、是の如くに感ずるのが、いつわりでも何でもなく
連環記
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
即
(
すなは
)
ち
太古
(
たいこ
)
の
國民
(
こくみん
)
は
必
(
かなら
)
ずしも
石
(
いし
)
を
工作
(
こうさく
)
して
家屋
(
かをく
)
をつくることを
知
(
し
)
らなかつたのではない。たゞその
心理
(
しんり
)
から、これを
必要
(
ひつえう
)
としなかつたまでゞある。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
何の屈曲もなく鉛色と銀色のふた色で
太古
(
たいこ
)
の石棒のような単純な形をしているこの魚は、向う意気ばかり強くて、愚直な性質の生物に思えました。
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
葉子は荒神に最愛のものを
生牲
(
いけにえ
)
として願いをきいてもらおうとする
太古
(
たいこ
)
の人のような必死な心になっていた。それは胸を張り裂くような犠牲だった。
或る女:2(後編)
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
此処は遠い
太古
(
たいこ
)
の市、ここに一人の武士がいる。この武人は、恋か何かのイキサツから自分の親父を敵として一戦を交えねばならぬという羽目に陥る。
FARCE に就て
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
ふたりがだんだん森をわけてゆくと、樹木は
太古
(
たいこ
)
のかげこまやかに、落ち葉は高くつみかさなったまま、ふたりのひざを没するばかりにくさっている。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
向う河岸を山谷堀に通ふ
猪牙
(
ちよき
)
の音の繼續したのも暫し、やがて向島の土手は
太古
(
たいこ
)
のやうな
靜寂
(
せいじやく
)
に更けて行きます。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
スコットランドのネス
湖
(
こ
)
のまん中あたりで、長いくびをひょっくり出していて、土地の人に見つけられたというあの
太古
(
たいこ
)
の怪獣である恐龍! この恐龍を
恐竜艇の冒険
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
太古
(
たいこ
)
の神がみのこらずが、その大きな広間をとおっていきましたか。
古代
(
こだい
)
の
英雄
(
えいゆう
)
が、そこで
戦
(
たたか
)
っていましたか。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
抑〻
(
そもそも
)
婚姻の事たる
太古
(
たいこ
)
人
(
ひと
)
未
(
いま
)
だ罪を犯さざりし時より神の制定し給えるものにて、主エスはガリラヤのカナに催されし
婚筵
(
こんえん
)
に
列
(
つらな
)
り、最初の奇蹟を以て之を祝し給い
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
この刺激の強い都を去って、突然と
太古
(
たいこ
)
の京へ飛び下りた余は、あたかも
三伏
(
さんぷく
)
の日に照りつけられた焼石が、緑の底に空を映さぬ暗い池へ、落ち込んだようなものだ。
京に着ける夕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
激しく放尿しながら、何もかも
太古
(
たいこ
)
の出来事であったようなむなしい感傷にとらわれた。私は手で首筋を意味なくたたきながら便所から戻って来た。天願氏が居なかったのだ。
風宴
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
が、我々自身の中にある無数の我々の祖先たちや一時代の一国の社会的約束は多少かういふ要求に歯どめをかけないことはない。しかしかういふ要求は
太古
(
たいこ
)
以来我々の
中
(
うち
)
に潜んでゐる。……
機関車を見ながら
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
謹
(
つゝし
)
んで
慮
(
おもんぱ
)
かるに
神
(
かみ
)
の
御恵
(
みめぐみ
)
洽
(
あまね
)
かりし
太古
(
たいこ
)
創造
(
さう/″\
)
の
時代
(
じだい
)
には
人間
(
にんげん
)
無為
(
むゐ
)
にして
家業
(
かげふ
)
といふ七むづかしきものもなければ
稼
(
かせ
)
ぐといふ
世話
(
せわ
)
もなく
面白
(
おもしろ
)
おかしく
喰
(
くつ
)
て
寝
(
ね
)
て
日向
(
ひなた
)
ぼこりしてゐられたものゝ如し。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
段畑と段畑が作っている溝の中に、この
太古
(
たいこ
)
の山村には似てもつかぬ、二本の鋼鉄の道が、奇怪な大蛇の様に、ウネウネと横たわっていた。日に八度、その鉄路を、地震を起して汽車が通り過ぎた。
鬼
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
太古
(
たいこ
)
の土のをぐらき眠の
下
(
した
)
に隱れゐて
エロディヤッド
(旧字旧仮名)
/
ステファヌ・マラルメ
(著)
それでは、
野見宿禰
(
のみのすくね
)
が
獻言
(
けんげん
)
して
造
(
つく
)
り
出
(
だ
)
した
埴輪
(
はにわ
)
土偶
(
どぐう
)
とは
別
(
べつ
)
に、
既
(
すで
)
に三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
太古
(
たいこ
)
に
於
(
おい
)
て、
土偶
(
どぐう
)
が
作
(
つく
)
られて
有
(
あ
)
つたのですね
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
若
(
も
)
しも
太古
(
たいこ
)
において
國民
(
こくみん
)
が、
地震
(
ぢしん
)
をそれほどに
恐
(
おそ
)
れたとすれば、
當然
(
たうぜん
)
地震
(
ぢしん
)
に
關
(
くわん
)
する
傳説
(
でんせつ
)
が
太古
(
たいこ
)
から
發生
(
はつせい
)
してゐる
筈
(
はず
)
であるが、それは
頓
(
とん
)
と
見當
(
みあ
)
たらぬ。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
一人は
太古
(
たいこ
)
からかれない泥沼の底の主、
山椒
(
さんせう
)
の
魚
(
うを
)
でありたいといひ、ひとりは、夕暮、または曉に、淡く、ほの白い、小さな
水藻
(
みづも
)
の
花
(
はな
)
でありたいと言ふ、こんな二人。
こんな二人
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
太古
(
たいこ
)
のことで、
星
(
ほし
)
や、
花
(
はな
)
や、
鳥
(
とり
)
や、すべてのものに
対
(
たい
)
して、
人々
(
ひとびと
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
を
感
(
かん
)
じていた
時代
(
じだい
)
であります。だから、この
王
(
おう
)
さまのお
問
(
と
)
いになったのも
無理
(
むり
)
はないことでした。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その野獣的な彼らの
形相
(
ぎょうそう
)
に、また
太古
(
たいこ
)
のままの好戦的な性格まるだしの
有様
(
ありさま
)
に、僕はいささかひるみはしたけれど、ここで決心を曲げては
万事
(
ばんじ
)
水の泡と思い、こっちも負けずに大声を張りあげた。
海底都市
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
頻々
(
ひん/\
)
たる
地震
(
ぢしん
)
に
對
(
たい
)
しても、
古代
(
こだい
)
の
國民
(
こくみん
)
は
案外
(
あんぐわい
)
平氣
(
へいき
)
であつた。いはんや
太古
(
たいこ
)
にあつては
都市
(
とし
)
といふものがない。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
それから三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
往古
(
わうこ
)
を
考
(
かんが
)
へながら、
寐
(
しん
)
に
就
(
つ
)
くと、
不平
(
ふへい
)
、
煩悶
(
はんもん
)
、
何等
(
なんら
)
の
小感情
(
せうかんじやう
)
は
浮
(
うか
)
ぶなく、
我
(
われ
)
も
太古
(
たいこ
)
の
民
(
たみ
)
なるなからんやと
疑
(
うたが
)
はれる
程
(
ほど
)
に、
安
(
やす
)
らけき
夢
(
ゆめ
)
に
入
(
い
)
るのである。
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
この
青
(
あお
)
みがかった
穴
(
あな
)
のあいている
石
(
いし
)
は、
太古
(
たいこ
)
の
曲玉
(
まがたま
)
であって、
光
(
ひか
)
るのは、ダイヤモンドでありました。トム
吉
(
きち
)
は、
宝石商
(
ほうせきしょう
)
の
店
(
みせ
)
にいる
間
(
あいだ
)
に、これと
同
(
おな
)
じものを一
度
(
ど
)
見
(
み
)
たことがあります。
トム吉と宝石
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
居ながらに風景を貪る
癖
(
くせ
)
からなのか、それとも、空ばかり眺めくらしてゐた
太古
(
たいこ
)
の、
前生人
(
ぜんしやうびと
)
からの遺傳か、それこそ
一足
(
ひとあし
)
から
千里
(
せんり
)
も飛ぶやうな空想が、私にはなかなか役にたつ遺産で、私の心を
あるとき
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
大體
(
だい/\
)
に
於
(
おい
)
てその
大部分
(
だいぶぶん
)
は
太古
(
たいこ
)
より
傳來
(
でんらい
)
せる
日本固有
(
にほんこいう
)
の
言語
(
げんご
)
及
(
およ
)
び
漢語
(
かんご
)
をそのまゝ
取
(
と
)
り
入
(
い
)
れたもの、またはこれを
日本化
(
にほんくわ
)
したもので、一
部
(
ぶ
)
は
西洋各國
(
せいやうかくこく
)
例
(
たと
)
へば
英
(
えい
)
、
佛
(
ふつ
)
、
和
(
わ
)
、
獨
(
どく
)
、
西
(
せい
)
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
歴史
(
れきし
)
で
見
(
み
)
ても
最初
(
さいしよ
)
から
出
(
で
)
て
來
(
く
)
る
伏羲氏
(
ふくぎし
)
が
蛇身
(
じやしん
)
人首
(
じんしゆ
)
であつて、
神農氏
(
しんのうし
)
が
人身
(
じんしん
)
牛首
(
ぎうしゆ
)
である。
恁
(
こ
)
ういふ
風
(
ふう
)
に
支那人
(
しなじん
)
は
太古
(
たいこ
)
から
化物
(
ばけもの
)
を
想像
(
さうざう
)
する
力
(
ちから
)
が
非常
(
ひぜう
)
に
強
(
つよ
)
かつた。
是皆
(
これみな
)
國土
(
こくど
)
の
關係
(
くわんけい
)
による
事
(
こと
)
と
思
(
おも
)
はれる。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
“太古”の意味
《名詞・形容動詞》
太古(たいこ)
はるか昔。大昔。往古。
(出典:Wiktionary)
“太古”の解説
太古(たいこ)は、野母商船が運航するフェリー。博多港と五島列島の各島を結ぶ航路に就航している。
(出典:Wikipedia)
太
常用漢字
小2
部首:⼤
4画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“太古”で始まる語句
太古庵
太古民族
太古緬邈
太古蒙昧
太古遺物陳列所
太古遺跡研究會幹事