“御恵”のいろいろな読み方と例文
旧字:御惠
読み方割合
みめぐみ41.7%
おめぐ16.7%
みめぐ16.7%
おんめぐ8.3%
おめぐみ8.3%
おんめぐみ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いと浅からぬ御恵みめぐみもて、婢女の罪と苦痛を除き、このにおよび、慈悲の御使おんつかいとして、わらべつかわし玉いし事と深く信じて疑わず、いといとかしこみ謝し奉る
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)
その唄の章句はかず多くつたわっているが、これにはみな田の神を田にむかえて、その神徳しんとくをたたえその御恵おめぐみにたよるということを、はっきり述べている。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
わけてお側近く奉公したまう人々は、天照大神の冥加にかない、先祖神霊の御恵みめぐみに預かりたまう身なれば、いよいよ敬いかしずき奉る心、しばらくも忘れたもうべからず
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その時妾は母に向かいこれまでの養育の恩を謝して、さてその御恵おんめぐみによりてもはや自活の道を得たれば、仮令たとい今よりこの家をわるるとも、糊口ここうに事を欠くべしとは覚えず。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
鸚鵡、御恵おめぐみ深い麻利耶マリヤ様! わたしからもひとへに御願ひ致します。
長崎小品 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
皆天地の御主おんあるじ、あなたの御恵おんめぐみでございます。が、この日本に住んでいる内に、私はおいおい私の使命が、どのくらいかたいかを知り始めました。
神神の微笑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)