“人首”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じんしゅ33.3%
じんしゆ33.3%
ひとかべ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けふのとまりのことを知りて出迎へし「リフレエ」着たる下部しもべに引かれて、白石はくせききざはしのぼりゆくとき、園の木立をもるるゆふ日あけごとく赤く、階の両側ふたがわうずくまりたる人首じんしゅ獅身ししんの「スフィンクス」を照したり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
歴史れきしても最初さいしよから伏羲氏ふくぎし蛇身じやしん人首じんしゆであつて、神農氏しんのうし人身じんしん牛首ぎうしゆである。ういふふう支那人しなじん太古たいこから化物ばけもの想像さうざうするちから非常ひぜうつよかつた。是皆これみな國土こくど關係くわんけいによることおもはれる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
陸中人首ひとかべの村長さんは、故千家尊福せんげたかとみ男に少し似た白髯の翁である。自分はこの無口な老人に一言をも費やさしむることなくして、一目見てただちにそれが沼辺氏の遺臣であることを知った。
雪国の春 (新字新仮名) / 柳田国男(著)