“大鼓”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおかわ46.2%
たいこ30.8%
おおつづみ15.4%
おほつゞみ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなたの狛笛、曲や終りけん、ハタと止んで、こんどは能がかりの総囃子そうばやしが、前よりも、調子高く、大鼓おおかわを入れて鳴り出します。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
上方筋は別して穢多の増長せし事にて、大坂渡辺の穢多に、大鼓たいこ屋又兵衛といへるは、凡拾万両程の分限にて、和漢の珍器宝庫に充満し、奢侈大方ならず、美妾女も七八人ありと云。
そのほか大鼓おおつづみの家元は誰とか、小鼓の家元は誰とか一々きまつて居る。狂言の方にも大蔵流、さぎ流などそのほかにもある。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
小鼓こつゞみは己巳席順の「十人扶持、御足五人扶持、鼓菊庵、五十四」で、同席順の「十人扶持、御足十人扶持、鼓泰安、五十九」の大鼓おほつゞみむかへて言ふのであらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)