“先以”の読み方と例文
読み方割合
まずもっ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここには、紀文の時のように、吾勝ちに争う幇間たいこ末社まっしゃたぐいもなし、梅忠の時のように、先以まずもって後日のたたりというものもないらしい。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
先以まずもって御主人様のお遺書かきおき通りに成るから心配するには及ばん、お前は親のかたきは討ったから、是からは御主人は御主人として、其の敵をかえし、飯島のお家再興だよ
勧業債券は一枚買って千円も二千円もになる事はあっても、掘出しなんということは先以まずもってなかるべきことだ。悪性あくしょうの料簡だ、劣等の心得だ、そして暗愚の意図というものだ。
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)