“悪性”のいろいろな読み方と例文
旧字:惡性
読み方割合
あくしょう50.0%
あくせい27.8%
あくしよう5.6%
しょうわる5.6%
わるしょう5.6%
テメビリタ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「初めてだからのぼせあがってしまったんじゃありませんか、覚えがあればこんな悪性あくしょうな方になんかれるもんですか」
五瓣の椿 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「ああ、そのはなおりっこのない悪性あくせい眼病がんびょうだ。おまえさんたちが、いくら看病かんびょうをしてあげても無効むこうでしょう。」といいました。
木と鳥になった姉妹 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのかみの悪性あくしよう男なきてをり女供養くようと泣きてをるなり
小熊秀雄全集-01:短歌集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
さりとて情無すげなく振り切りもなされずに、恋のしもべの狂うのをじらして遊ぶ、悪性しょうわるの姫君のように、気をいらだたせるお心が、私には怨めしいよりも、なつかしく、また慕わしいとは
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おひいさまは、いつの間に、そんな悪性わるしょうにおなり遊ばしたんですか。乳母うばは……いいえ、あなた様のお父君も、わたくしの良人も、草葉の蔭でさだめし嘆いておいでられましょう」
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
捕物小説国では、世界のいかなる法律も罰することの出来ない、偽善者や悪人を捉えこれを縦横に翻弄して、巧みに隠された、「悪性テメビリタ」までをも適当に処罰することが出来るのである。