“あくしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悪性90.0%
悪少10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「じゃ、このごろ来た新お代官の胡見沢くるみざわとかいうのが悪性あくしょうで、女と見たら手を出さずには置かないという話だから、そんなのに見込まれでもしたのかい」
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「あははは」お宮は仕方なく心持ち両頬をあかく光らして照れたように笑った。が、その、ちょっとした笑い方が何ともいえない莫連者ばくれんものらしい悪性あくしょうな感じがした。
うつり香 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
現に「農家義人伝」は「伝吉、一郷いっきょう悪少あくしょうと共にしばしば横逆おうげきを行えりと云う。妄誕もうたん弁ずるに足らざる也。伝吉は父讐ふしゅうを復せんとするの孝子、あに這般しゃはん無状ぶじょうあらんや」と「木の葉」の記事を否定している。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)