“まずもっ”の漢字の書き方と例文
語句割合
先以100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先以まずもって、財物の無心に参ったのではござらぬという安心を、先方に与えなければならないほど、神尾の立場は気が引ける。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その型の美しさ——すべての芸道において、型の神妙に入ったものは、先以まずもって美しいというよりはいいようがない。
大菩薩峠:24 流転の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし、がんりきの身になってみると、着物を着るよりも、帯をしめるよりも、眼に見える醜態を隠してもらうよりも、先以まずもって、一杯の水が欲しかったのでしょう。
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)