“御神酒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おみき88.9%
ごしんしゅ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自身番じしんばんへ馳けこんで、ちょうど外の涼み台で、祭りの御神酒おみきみかわしていた番太ばんたや、同心どうしんたちへ早口にうったえた。
鍋島甲斐守 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう御神酒おみきがまはつたと見えて、小鬢こびんの禿まで赤くしながら、さすがにちつとは恥しいのか、なるべくおれの方を見無えやうに、側眼わきめばかり使つてゐやがる。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
……また、鏖殺しにするなどと口走る以上、毒でもつかうつもりかも知れないから、たとえ御神酒ごしんしゅにしろ御神水ごしんすいにしろ、祭のあいだはいっさい口にしないように言い聞かせておくがいい。
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)