“堪忍袋”の読み方と例文
読み方割合
かんにんぶくろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しるこの鍋をくつがえされて、かお小鬢こびんおびただしく火傷やけどをしながら苦しみ悶えている光景を見た時に、米友の堪忍袋かんにんぶくろが一時に張り切れました。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
しかし、時々は胡桃の樹も堪忍袋かんにんぶくろの緒をきらし、その最後の葉を揺すぶり、我が家の黒い鳥を放し、そしてこう言い返す——
博物誌 (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
「いきましょう、堪忍袋かんにんぶくろが残業してたのよ」女は青年を押しやった、「みつかるとうるさいじゃないの、早くう」
超過勤務 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)