白鵞はくが)” の例文
桃林はかすみ、柳圃りゅうほは小さい湖をめぐり、白鵞はくがかも、雁、おしどりなどの百鳥がわが世のさまに水面を占めている。畑の童歌わらべうたがどこかに遠く、羊や馬、牛の群れまでがまるで画中の物だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
でっくりふとった膏親爺あぶらおやじと、軽薄けいはくらしい若いものと、誰が見ても、人買が買出した様子なのが、この炎天だから、白鵞はくがかもも、豚も羊も、一度水を打って、いきをよくし、ここの清水で、息を継がせて
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
北極の襲い来れる、白鵞はくがの万毛
残冬 (新字新仮名) / 今野大力(著)
そしてまた、白鵞はくがの毛が舞うような静かな雪景色に返って降った。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)