白澄しらす)” の例文
おさえた袖がわなわなと震えるのは、どうも踊るような自分の手で。——覚悟をすると、おんなは耳も白澄しらすむばかり、髪も、櫛も、中指なかざしも、しんとするほどしずかです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)