“白澄”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しろず50.0%
しらす25.0%
しろす25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鼻筋鋭く、頬は白澄しろずむ、黒髪は兜巾ときんに乱れて、生競はえきそった茸の、のほのほと並んだのに、打振うちふるうその数珠は、空に赤棟蛇やまかがしの飛ぶがごとくひらめいた。
木の子説法 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おさえた袖がわなわなと震えるのは、どうも踊るような自分の手で。——覚悟をすると、おんなは耳も白澄しらすむばかり、髪も、櫛も、中指なかざしも、しんとするほどしずかです。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
方角が、方角が違ったぞ、と慌てる処へ、おっぱいが飲みたい、とあびせたのがあります。耳まで真赤になる処を、娘の顔が白澄しろすんで青味が出て来た。
菊あわせ (新字新仮名) / 泉鏡花(著)