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おひさき
其児が人一倍
悪戯に
長けて、横着で、時にはその
生先が危まれる様な事まで
為出かす為には違ひないが、一つは渠の性質に、
其麽事をして或る感情の満足を求めると言つた様な
点があるのと、又
知らぬ
心に
恨みもせん
憎くみもせん、
其憎くまるヽを
本望にての
處爲、
貰ひし
文は
何處までも
惜しきに、
封こそ
切らぬ
手文庫に
秘めて、一
生の
際までは
友とせん
心、さりとては
我れ
生先のある
身
二号活字の
広告で
披露さるゝ
外は
何の
慾もなき
気楽三
昧、あツたら
老先の
長い
青年男女を
堕落せしむる事は
露思はずして
筆費え
紙費え