“しょうべえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
商売34.5%
庄兵衛31.0%
稼業17.2%
商業6.9%
勝兵衛3.4%
渡世3.4%
職業3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
這奴等こいつらア毎日毎晩、酒ばかりくらっているのが商売しょうべえだからね。お前様めえさまも用心しなせえ。こんな阿魔あまが蛇のように若旦那を狙っているんだから……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
増田屋の奥座敷、中老出雲を中心に、主人庄兵衛しょうべえはじめ、おもだった親類の男女七人、半円をえがいてつめよりました。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「ちっ、困ったなあ」腕組みをほどいた文次が、「この稼業しょうべえばかりは何からどう糸を引くかしれねえから、では、ちょっくら出張って——」
つづれ烏羽玉 (新字新仮名) / 林不忘(著)
其処まで参るには商業しょうべえを休まなければなんねえだから、聞きにく訳にはめえりませんよ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しかし二三日前にった時、あなたにはわたくしから話をして見て、来られるようなら、おつれ申すかも知れないと、勝兵衛しょうべえさんにことわってあります。
百物語 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
駕「ヘエ何うも、此様こんな事は、今迄長く渡世しょうべえしますが、今夜のような変な駕籠を担いだ事がねえ、行くと思って歩いてもあとけえる様な心持がするがねえ」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いかに虎列剌がこの節の流行物はやりものでも、吐瀉下痢はきくだして息をひきとれば、これも虎列剌ですはひどかろう。いってえ、おめえらの職業しょうべえはなんだ。……おい、よく聞け。
顎十郎捕物帳:05 ねずみ (新字新仮名) / 久生十蘭(著)