庄兵衛しょうべえ)” の例文
旧字:庄兵衞
御先手支配の浅野左兵衛あさのさへえは長右衛門を呼んで、田宮の後をとり立てるように命じたので、長右衛門は総領の庄兵衛しょうべえを跡目にした。
四谷怪談 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
増田屋の奥座敷、中老出雲を中心に、主人庄兵衛しょうべえはじめ、おもだった親類の男女七人、半円をえがいてつめよりました。
幻術天魔太郎 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
組頭くみがしら笹屋ささや庄兵衛しょうべえはじめ、五人組仲間、その他のものが新茶屋に集まったのは、この人の帰国を迎えるためであった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
車内に納まっている中老紳士は、千万長者と聞えた、布引ぬのびき銀行の取締役頭取とうどり、布引庄兵衛しょうべえ氏だ。この人にしてこの自動車、この運転手、さもあるべきことだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
討手うって手配てくばりが定められた。表門は側者頭そばものがしら竹内数馬長政たけのうちかずまながまさが指揮役をして、それに小頭こがしら添島九兵衛そえじまくへえ、同じく野村庄兵衛しょうべえがしたがっている。数馬は千百五十石で鉄砲組三十ちょうかしらである。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
出ていってみると、勘定奉行の岡田庄兵衛しょうべえという老人だった。
日本婦道記:風鈴 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
武者奉行は、宮川但馬みやかわたじま。さむらいがしらは山崎庄兵衛しょうべえ
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
場処は蓬莱屋ほうらいや。時刻は七つどき。食い手は吉左衛門と金兵衛の二人。食わせる方のものは組頭くみがしら笹屋ささや庄兵衛しょうべえ小笹屋こざさやの勝七。それには勝負を見届けるものもなくてはならぬ。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
同行者は松本甲子蔵きねぞうであった。甲子蔵は後に忠章ちゅうしょうと改称した。父を庄兵衛しょうべえといって、もと比良野貞固さだかたの父文蔵の若党であった。文蔵はその樸直ぼくちょくなのを愛して、津軽家にすすめて足軽あしがるにしてもらった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「オオ、貴様は川手庄兵衛しょうべえじゃないか」
悪魔の紋章 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
峠には、組頭くみがしら平助の家がある。名物くりこわめしの看板をかけた休み茶屋もある。吉左衛門はじめ、組頭庄兵衛しょうべえ、そのほか隣家の鶴松つるまつのような半蔵の教え子たちは、峠の上まで一緒に歩いた。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)