“甲子蔵”の読み方と例文
読み方割合
きねぞう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
優が登庁すると、その使役する給仕きゅうじは故旧中田なかだ某の子敬三郎けいざぶろうである。優が推薦した所の県吏には、十五等出仕松本甲子蔵きねぞうがある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
成善とともに東京に来た松本甲子蔵きねぞうは、優善に薦められて、同時に十五等出仕を命ぜられたが、のち兵事課長に進み、明治三十二年三月二十八日に歿した。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
余所行よそゆきの我髪だけ母の手を煩わした。弘前にうつった時、浅越あさごえ玄隆、前田善二郎の妻、松本甲子蔵きねぞうの妹などは菓子折を持って来て、陸に髪を結ってもらった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)