“中田”の読み方と例文
読み方割合
なかだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
中田なかだは、なぜそんなところへ行ったのか、我ながらハッキリとした憶えはないのだが、すべてに、あらゆるものに、自棄じきを味わった彼は
自殺 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
優が登庁すると、その使役する給仕きゅうじは故旧中田なかだ某の子敬三郎けいざぶろうである。優が推薦した所の県吏には、十五等出仕松本甲子蔵きねぞうがある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
足利の福井は遠いし、佐野のあら町は不便だし、ここらから若者が出かけるには、茨城県の古河こが中田なかだかに行くよりほかしかたがない。中田には大越まで乗合馬車の便がある。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)