“なかだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
中田23.1%
中絶23.1%
23.1%
仲立15.4%
仲介7.7%
媒立7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
優が登庁すると、その使役する給仕きゅうじは故旧中田なかだ某の子敬三郎けいざぶろうである。優が推薦した所の県吏には、十五等出仕松本甲子蔵きねぞうがある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
これだと、隨分ずゐぶん中絶なかだえして、ひさしいやうではあるけれども、自分じぶんには、までたまさかのやうにはおもへぬ。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
院長ゐんちやうなにがしなかだちをしたのだといふうはさもあつた。人々ひと/″\はたゞ彼女かのぢよよわをんなであるといふことのために、おほみゝおほうて彼女かのぢよゆるした。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
わたしはあなたがたみなさんに、一人ひとり代わりばんこに会って、ほうぼうの便たよりを持って行きましょう。そうすればぼくの仲立なかだちでみんないっしょに集まっているようなものです。
タネ付け料も、絹や稲などで、先に払うてあるし、仲介なかだちの者から、この一月、とうに話もついておること。いまは、春蚕はるごを飼うので、手もない時故、御子ひとりで、行てくだされ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
肉食にくじきはする、酒はのむ、あまつさえ弟子善信には、妻帯の媒立なかだちまでしたという売僧まいす法然、口賢くちさかしく、女人教化きょうげなどと申しおるが、その実いかがやら、まさしく仏教の賊、末法の悪魔」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)