なかだ)” の例文
いや、深く考えてみると、悪いのは、そなたでも呂布でもなかった。この董卓がおろかだった。——貂蝉、わしがなかだちして、そなたを
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
院長ゐんちやうなにがしなかだちをしたのだといふうはさもあつた。人々ひと/″\はたゞ彼女かのぢよよわをんなであるといふことのために、おほみゝおほうて彼女かのぢよゆるした。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
おう婆もまた、もちろん今日の寸法は呑みこんでいる。いい首尾を作るにも、男のはやり気をめ、女の待ちしおを見、そこの櫓楫ろかじの取り方はなかだち役の腕というもの。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)