“媒酌”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばいしゃく69.6%
なこうど13.0%
なかだち8.7%
なかうど4.3%
ばいしやく4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
良縁と認めて、僕達夫婦は媒酌ばいしゃくの労を執った。会社で一番綺麗なタイピストだ。若い社員が大部分列席して、披露宴は頗る盛大だった。
四十不惑 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「可いじゃないか、学校の目的は、良妻賢母を造るんだもの、生理の講義も聞かせりゃ、媒酌なこうどもしようじゃあないか。」
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
おそろしい惡黨あくたうにて是も主人のよめの處へ毎夜々々這掛はいかける由右のわけなれば人にはなしも出來ず兎角とかくむすめ居耐ゐたゝまれぬゆゑ此間中駈出かけいだし來りしなり因て離縁りえんにするつもりにて媒酌なかだち段々だん/\掛合かけあひし處親亭主を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
御覽ごらん大概おほよそさつしられ如何いかきく此越前守このゑちぜんのかみ媒酌なかうどとなりやがて吉三郎にそはつかはすべし隨分ずゐぶん安堵あんどしてよとやはらかに言れければ吉三郎もそばよりお菊殿きくどの何故なにゆゑに明白に云給いひたまは御身おんみまでかくされては我等われら何時いつ御免おゆるし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「ハヽヽヽヽ、時局と女とは何の関係もあるまい、戦争いくさ門出かどで祝言しうげんするなど云ふことあるぢやないか、松島も久しい鰥暮やもめくらしぢや、可哀さうぢやに早くして遣れ——それに一体、山木、誰ぢや、媒酌ばいしやくは」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)