“媒妁人”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なこうど56.3%
ばいしゃくにん21.9%
なかうど12.5%
ばいしやくにん6.3%
マッチ・メエカア3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
若様にはお覚違おぼえちがいでござります。彼等夥間なかまに結納と申すは、親々が縁を結び、媒妁人なこうどの手をもち、婚約の祝儀、目録を贈りますでござります。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一昨日の晩始めて御牧と云う人物にい、又昨夜の会で、この縁談の媒妁人ばいしゃくにんを買って出ている国嶋夫妻等に紹介され、それらの人々の人柄や
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
鈴木が言ふには、洋食といふものはあれで本式にするとむつヶしい作法がある。媒妁人なかうど媒妁人なかうどだから、下手なことをすると笑はれる。
出発 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
媒妁人ばいしやくにんたゞさけんでさわいだだけであつた。おしなもなくをんなんだ。それがおつぎであつた。季節きせつくれつまつたいそがしいときであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
一たい巴里パリー人なんかでも、一般に想定されてるとは正反対に、極く伝習的な、着実な人間なんだが、それが地方へ出ると一層古めかしくて、ふらんすの田舎では、いまだに半職業的な媒妁人マッチ・メエカア
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)