“夥間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかま97.4%
おなかま2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……たかだかは人間同士、夥間なかまうちで、白いやわらか膩身あぶらみを、炎の燃立つ絹に包んで蒸しながら売り渡すのが、峠の関所かと心得ます。
海神別荘 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
が、女紅場の沐浴もくよくに、美しきはだを衆にき、解き揃えた黒髪は、夥間なかまの丈をおさえたけれども、一人かれは、住吉の式につらなる事をしなかった。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「男の声かな、ええ、それは大変。生血を吸われる夥間おなかまらしい、南無三なむさん、そこで?」
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)