“仲介”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なかだち37.5%
なこうど12.5%
ちうかい12.5%
ちゅうかい12.5%
なかすけ12.5%
なかだ12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
事実きょうは、お市の代わりにお針頭になる、おしんという女が、人の仲介なかだちで目見得にくることになっている。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
金五郎は、井上安五郎に、仲介なこうどを依頼した。安五郎も、勝則から頼まれたときには、反対したけれども、事態がここまで来れば、ひと骨折ろう、と、快諾した。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
そこで、サムの全權大使を仲介ちうかいとして、談判が開始された。
派出させて仲介ちゅうかいの分をはねると相当なもうけになり、今では電話の一本も引いていた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
真野陶後まのたうごの句がある。「蘭軒先生十七回忌。花の下に酔うて笑ふを手向哉。」陶後頼寛よりひろは屡改称した人である。群蔵、仲介なかすけ、幸次郎、佐次兵衛と三たびまで改めたのである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
タネ付け料も、絹や稲などで、先に払うてあるし、仲介なかだちの者から、この一月、とうに話もついておること。いまは、春蚕はるごを飼うので、手もない時故、御子ひとりで、行てくだされ。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)