“甲子楼”の読み方と例文
読み方割合
きのえねろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
描写するのに、八九月頃の暴風雨や海嘯つなみのことを写さないのは杜撰ずさんはなはだしいものだ。作者先生のお通いなすった甲子楼きのえねろうの時計台が吹倒されたのも一度や二度のことではなかろう。
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)