“布引”の読み方と例文
読み方割合
ぬのびき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
葦屋あしやの里、雀の松原、布引ぬのびきの滝など御覧ごらうじやらるるも、ふるき御幸ごかうどもおぼし出でらる。生田いくたの森をも、とはで過ぎさせ給ひぬめり。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
車内に納まっている中老紳士は、千万長者と聞えた、布引ぬのびき銀行の取締役頭取とうどり、布引庄兵衛しょうべえ氏だ。この人にしてこの自動車、この運転手、さもあるべきことだ。
恐怖王 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
女貌の布引ぬのびき瀑も白く光つて見える。最近此の附近には雨が降つたさうで、今晩も雪らしいと女達は告げた。
黒岩山を探る (旧字旧仮名) / 沼井鉄太郎(著)