“ぬのびき”の漢字の書き方と例文
語句割合
布引100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地誌をあんずるに、摩耶山は武庫郡むこごおり六甲山の西南に当りて、雲白くそびえたる峰の名なり。山の蔭に滝谷たきだにありて、布引ぬのびきの滝の源というも風情なるかな。上るに三条みすじみちあり。
一景話題 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
これはちょっともののけの感じが出ている、『四谷怪談』中の唯一の怪味であろう。『源平げんぺい布引ぬのびきたき
ばけものばなし (新字新仮名) / 岸田劉生(著)
それより普通の漆器で出来のよい「わっぱ」だとか、柄杓子えびしゃくなどを選びたく思います。「わっぱ」は曲物まげものの弁当箱で別に汁入もこしらえます。手堅い品になると布引ぬのびきであります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)