“這奴等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こいつら33.3%
しゃつら33.3%
しやつら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
這奴等こいつらア毎日毎晩、酒ばかりくらっているのが商売しょうべえだからね。お前様めえさまも用心しなせえ。こんな阿魔あまが蛇のように若旦那を狙っているんだから……。」
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
どの玩弄物おもちゃ欲しい、とわしが問うたでの、さきへ悦喜の雀躍こおどりじゃ、……這奴等しゃつら、騒ぐまい、まだ早い。殿たち名告なのらずば、やがて、ろう、選取よりどりに私がってろう!
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
吃驚びっくりして、這奴等しやつら、田舎ものの風をする掏賊すりか、ポンひきか、と思った。軽くなった懐中ふところにつけても、当節は油断がならぬ。
妖術 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)