“彼奴等”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいつら50.0%
きゃつら32.6%
きやつら10.9%
あいつども2.2%
あやつら2.2%
かやつら2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
……そいつは冗談だが、こいつはもうけ話なんだ。相手は屹度きっと買うよ。彼奴等あいつらはきっと今朝がた、留置場りゅうちじょうのカンカン寅と連絡をしたのだ。
疑問の金塊 (新字新仮名) / 海野十三(著)
れはこまった、今彼処あそこで飲むと彼奴等きゃつらが奥にいって何か饒舌しゃべるに違いない、邪魔な奴じゃと云う中に、長州せい松岡勇記まつおかゆうきと云う男がある。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いま無上むじやう愉快ゆくわいときだぞ、いま一層いつそうのぞみには、あらたきたへたこの速射砲そくしやほうで、彼奴等きやつらつくき海賊かいぞくども鏖殺みなごろしにしてれんに。
「ウムウム。ようよう経緯すじみちが、わかったようじゃ。彼奴等あいつどもは復讐心が強いでのう」
骸骨の黒穂 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼奴等あやつらに引掛るとどうせ刀を抜かねば済まぬからそれが面倒で陰れたのだ。
彼奴等かやつらも、為損しそんじたらば、内匠頭の舎弟大学がどうなるか、浅野一族の芸州や土佐などにも、何ういうるいを及ぼすかくらいは、考えておる筈じゃ
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)