“きゃつら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
彼奴等78.9%
渠奴等5.3%
彼女等5.3%
彼等5.3%
資本家5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは彼奴等きゃつらに対して、この上もないブベツ弾になるのだ。殊にコンクリートの壁はそれを又一層高々と響きかえらした。
独房 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
随分生皮いきがわはがれよう、を負うたあし火炙ひあぶりにもされよう……それしきはまだな事、こういう事にかけては頗る思付の渠奴等きゃつらの事、如何どんな事をするかしれたものでない。
渠奴等きゃつらの手に掛って弄殺なぶりごろしにされようより、此処でこうして死だ方がいっましか。
「そいつも、一つ、タカノコモコ、と願いたいよ。……何しろ、米八よねはち仇吉あだきちの声じゃないな。彼女等きゃつらには梅柳というのがしゅんだ。夏やせをするたちだから、今頃は出あるかねえ。」
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それも彼奴きゃつ等の癖だからまアえわ、辛棒出来んのは高山や長谷川の奴らの様子だ、オイ細川、彼等きゃつら全然まるでだめだぞ、大津と同じことだぞ、生意気で猪小才ちょこざいで高慢な顔をして
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)